2011/04/01

太陽光発電は原発の代替になるか。


答えはノーだ。
太陽光発電などの自然エネルギーを使った発電システムが駄作と行っている訳ではなく、電力の安定供給を行わないといけないメインの発電としてはむかないということである。
理由は簡単で、自然エネルギーという、文字通り太陽光を使った発電は、天候などの自然現象に発電量を左右されるからである。当たり前のことですけど、曇ったり、雨降ったりすると発電量ガタ落ちですから。さらに、ここ最近の首都圏の電力需要のピークを見ていると、夕方に集中しています。夕方はもう日が暮れてますから、太陽光発電はなかなか機能しないでしょう。

ちなみに太陽光がシャンシャンと降り注ぐ夏場も実は太陽光発電には良くない。太陽光発電のモジュールは、温度が上がりすぎると発電効率が下がってしまうのです。モジュール温度が25℃を境に、効率はどんどん下がってゆきます。真夏の建築物の屋根面は、ひどい所では60℃~80℃とかなりますから、モジュールもそのくらいの温度までいくのではないでしょうか。よって発電効率は一番効率の良い春・秋より20%くらいは落ち込むでしょう。夏場が一番発電しそうなのにね。

さらに容量も足りません。渦中の福島県の原子力発電所は、炉一つで78万kWくらいの容量がありますが、国内最大(予定)の神奈川県の浮島太陽光発電所・扇島太陽光発電所は20MW(2万kW)しかありません。計30haの面積を使って2万kWですから、原子炉一つ分太陽光発電でまかないたかったらものすごい面積が必要になります。

ということで、自然エネルギー(今回は風力発電とか、地熱発電とかは無視しました。)は非常に大切なエネルギーではありますが、それはサブで、現状は今後も原子力発電に頼らなければならないと思います。化石燃料を使った火力発電所も、化石燃料の値が上がれば、後に電気料金の値上げに繋がるでしょう。電気料金のが値上げされれば、工場は製造コストが上がるので商品の値上げに繋がるでしょう。水力発電もどこかが水没することになりますし。。。どれも一長一短です。

今後原子力発電に対する厳しい世論が展開されることが予想されます。この国のエネルギー事情はどうなってゆくのだろう?

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